人間は基本的にポジティブな方向性を持っている

本はきれいに読みたい派。むーよしです。

 

今日のタイトルは「人間は基本的にポジティブな方向性を持っている」。
これはC,ロジャーズという人の言葉です。

ロジャーズはカウンセリングの大家で、臨床心理学に関わる人であれば名前を知らない人はいないと思います。

 

 

そんな彼はカウンセリングに対してある「仮説」を持っていました。それは,

 

全ての人間は,自分自身のなかに,個人的にも満ち足りた,社会的にも建設的な方向に,自らの人生を導いていく能力をもっている。ある特定のタイプの援助関係のなかで,私たちは,その人間が自由にみずからの内面の知恵と自信を発見していくように援助することができる。その人びとは,ますます健康で,ますます建設的な選択をするようになるであろう。

 

というもの。

 

 

ロジャーズはこの「仮説」を生涯にわたって検証していくわけですが,この仮説は私にとっては結構感動もので、大事にしたいと思っている価値観でもあります。

世の中は複雑です。何が正解かは良く分かりません。自分に自信が持てなくなることもよくあります。でも,自分の中に自分をより良い方向に導くことのできる力があるんだと思うと,なんだかちょっと頑張れる気がしてきます。

他人に対しても,教え諭して何とかしようとすると,うまくいかない時に「こんなに私が頑張ってるのに!」ってなりますけど,「私はちょっとお手伝いが出来たらそれでいい。そのあとは本人の中でうまくいく方法を見つけていくでしょ。」って思っておくと私の気持ちにもゆとりが出来ます。

 

 

「人間は基本的にポジティブな方向性を持っている」

 

正しい生き方を決めるでもない。その時々で楽しいことをやっていろという訳でもない。自分の内にある知恵と自信を発見し,より良い方向へと自分自身を導いていく生き方。そんな生き方をしていきたいと思っています。

 

 

それでは,また。

 

 

参考図書

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