カウンセリングが有料であることの有用性

 気温が上がってきて早めの夏バテを起こしてます。どうも,むーよしです。

 

 今日はカウンセリングの料金について。

 実は私,3年ほど前から心理カウンセリングというやつを受けております。カウンセリング自体が有用であるかどうかは別の機会に譲るとして,今日は料金をについて書きたいと思います。

 

 ハッキリ言って料金は高いです。カウンセリングルームによって値段はまちまちですが,プロがやる場合は1時間で1万円が相場です。医療ではないってことで補助がないため高額になります。
 大学内でやってる学生相談なんかは無料で受けられたりしますし,大学院生が研修のためにやっている施設ではかなり値段が抑えられてます。プロがやっている場合でも新人とベテランで値段が違う施設や,1セッション90分で1万2千円みたいに変則的に時間を組んでいるところもあります。

 

 カウンセリングを受ける状況にある人って「うつで仕事辞めました」みたいに経済的な弱者であることも多いですし,精神科の医療費もかかることが多いです。そこに加えての1時間1万円。それも毎週とか隔週でカウンセリングを行うところが多いので出費はかなり痛いと思います。(実際私は痛いです。)

 

 ただ最近,お金を払うことの有用性ってのを感じ始めていて,それは「気兼ねなく自分のことを話せること」です。カウンセリングってやっぱりネガティブな話題を取り扱うことが多くなります。最初の辛くて辛くて仕方がない時期はともかくとして,ある程度時間がたってくると相手の時間を拘束して自分の辛い話を延々とぶつけることに対して引け目というか,「何か悪いな」という気分が出てきます。そういう時にお金を払っていると対価を払っているんだから別に悪くないし,何ならちゃんと仕事をしてもらうために私もちゃんと話そうという気が起きます。しかし,これが無料やそれに近い金額だと,そろそろ良くなったということにして終わりにしようという気になってくるわけです。それでうまくいくなら良いですが,根本的な解決をなしにカウンセリングルームを出ても結局似たような問題が再び起こることになります。

 

 「こっちは金払ってるんだから,言うこと聞けよ」みたいな台詞は厄介なクレーマーの代表的なものですが,ことカウンセリングという場面においてはこういう我儘な感情が普段押し込めてしまっている感情を表に出すために有用な場面があると思います。

 

 料金が高くて経済的に痛手なのは事実です。ですから料金制度は今のままでいいとは言いません。もっと広くカウンセリングを普及させるためにも,保険適応含めカウンセリング料金を引き下げる議論は必要だと思います。ただ,安易な引き下げや無償化は弊害も大きいんじゃないかなぁというのが,一カウンセリング利用者としての意見です。

 

 

 Twitterでたまたまカウンセリングの代金についての疑問を見ましたので,受け手として何を感じているかということを記事にしてみました。カウンセリング自体は知名度も上がってきましたが,具体的な金額のこととなると知らないという方も多いと思います。この記事を見て「そんな感じなんだぁ」と理解が広がってくれれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは,また。